「教養としての社会保障」

この仕事をしていると、イヤでも社会保障について考えることがある。

日本の社会保障って、我々労働世代の人たちにとって、イメージは良くないと思われる。
少子高齢化で社会保障がうまく機能しなくなるのではないか。
自分たちは年金をもらえないのではないだろうか。
と不安要素だらけだからだ。
我々労働世代の人たちの中にはベーシックインカムを叫ぶ声もちらほらある。
しかし、我々はいったい今の日本の社会保障について、どれくらい理解できているだろうか。
社会保障のこともよく知らずに、軽々しくベーシックインカムについて語るのは、ただの知ったかぶりではないだろうか。

実際、日本の社会保障は世界中の社会保障と比べても実はよくできた仕組みなのだ。

ここまで日本国民の特性をうまく活かした制度はなかなかない。
我々はもっと日本の社会保障のことを知るべきだ。

以下、社会保障について自分がたまたま手に取って読んだ本(教養としての社会保障)の書いてあったことを一部抜粋する。

「我々は、日本の社会の構成員である。
それ故に、我々が、自分のやりたいこと。思っていること。挑戦したいことを実行出来るようにすること。
また、我々の能力を発揮しやすい環境を作ること。要するに人的資本を充実していくということが、日本の社会の発展につながる。

社会保障はまさに、それを実現するための仕組みである。」

ここまでで、早くも自分はこの本に興味をもった。
そんな風に社会保障を見ていなかったからだ。

この本には続いて以下のようにあった。

「誰もが挑戦できる環境・土俵を作っておくことが社会保障なのである。
どんなに成功した人でも全戦全勝というわけではない。二度と立ち上がれないかもしれないと思うほど打ちのめされることもある。何度もそういう場面を経て成功を勝ち取ってきたわけだ。
人生はリーグ戦である。そうでなければならない。トーナメントであれば一度負ければそこでおわりである。勝ち残った一人だけが全てを掴めてしまう。

人生をリーグ戦で挑めるようにすること。これが社会保障の役目である。
社会保障の機能・仕組みは実はそういうモノなのだ。(他には所得の再分配機能もある)

つまり、病気になったら人生おしまい。働けなくなったらさようなら。というのではなく、病気を治してまた働けるようにする。失敗しても再起しやすいようにする。社会に参加して何らかしらの貢献を出来るようにする。
そのために社会保障はあるのだ。」

改めて、自分が社会保障について何も知らなかったことに気づく。
この本を熟読玩味し、日本の社会保障だけではなく、日本の仕組み・良いところ・伝統文化・歴史を学ぶきっかけとしたい。

しかし、年金のことを考えると、我々労働世代には不公平な制度のように感じるかもしれない。

だがここで、よく考えてみよう、

現在の日本経済の礎を築いたのは、間違いなく年金を受けとっている高齢者だ。
今のように働き方改革もない中で、がむしゃらに働いた。
そのおかげで今の日本がある。我々がそこそこ暮らしやすい社会となっている。
だから、高齢者は年金を受け取る資格はある。

そして、年金を、きっちり使って頂ければ良いと思う。

お金を使う先は、おのずと我々が携わっているあらゆる産業・分野・サービスに対してになる。

となると、高齢者が、年金をきっちり使って生活してくれることは、その分、経済を回すことになり、我々にとっては有益なことではなかろうか。

なので、むしろ、我々は、年金制度に感謝すべきなのだ。

つまり、日本社会を築いてきた高齢者にとっても、これから挑戦しようとしている若者にとっても、労働世代の我々にとっても、日本の社会保障は実に優れた制度なのである。

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